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スプレー缶で、バイクを塗り替える!! |
注)あくまでも、自分の経験から判断しています。この方法で失敗したからといって、私には責任を負えませんので、全部読んでから、自己責任の上で実行してください。 |
1.道具と環境をそろえる。 | スプレー缶。自分はデイトナ(マックペイント?)をチョイス。 初代ドラッグスター400のオレンジ色にするのが目的だったんで、まず、カタログで色を確認する。 デイトナのカタログで、目的の色にするために、どの色を選択(重ね塗りなどが発生する場合があるので)しなけらばいけないかを確認。 DS11の場合は、色缶(300ccくらい?結構小さい)6缶あれば大丈夫だと思う。だたし、サーフェイサーなどの下処理をちゃんとした場合の話だけどね。まあ安全を見るなら10缶。 で、下処理のためのサーフェイサー。 これが4缶(500ccくらい?)は必要。これも、面取り処理をちゃんとした場合の話。 あとはクリアー。 これは耐ガソリンペイントと言って、ガソリンがついても解けないタイプだ。普通、どんな塗装(自家塗装の場合)でも、これをやらなきゃヤバイ。 これも4缶(500ccくらいのでかいやつ)は欲しいね。 塗料はあくまでも自分の時の最低ライン。多めに準備したほうが安心だ。 あとは、マスキングテープ、耐水サンドペーパー(400〜2000番を、ほどよく)、シリコンオフ、段ボール、新聞紙、防塵マスク、タバコと缶コーヒー。 場所の確保は結構大切。 風の無い所、で、換気がある程度できる所。もちろん、塗料が付いても大丈夫な所。 床面にゴミや砂がある場合は、事前にきれいに掃除しておこう!舞うとヤバイぞ! |
2.パーツを外そう | 塗りたい部分ってのは、まあ、このタイプのバイクの場合、F,Rフェンダーとタンクだけ。 で、まずはそれらを外そう。 ここで注意するのが、Fフェンダーはフォークに取り付ける部分の金具と、フェンダー本体のプラスティックとを、リベットなんかで固定されている場合があるので、もし、そうならリベットを外さず、取り付け金具が付いたまま塗装するのか、それともちゃんとプラスティックの部分を分離するのかを決めること。 もし、リベット部分を取り外すなら、それなりの勇気と道具が必要だ。 ちなみに、リベットはペンチなんかでは外れない。フェンダーを傷つけるのがオチ。もし外すなら、ドリルでリベットのロッド部分を削ってしまえば簡単に外せる(と言うか、壊せる)。プラスティックは削らないように注意! 取り付ける時は、リベットと打ち付けるリベッターが必要になる。リベッターはホームセンターの結構安めのやつで大丈夫。リベットは、トタン屋根や壁に打つリベットしか売っていないと思うので、それでも代用可能だ。 その場合、ロッドの長い方が出っ張って残ってしまうが、ニッパかなんかで切ってしまえばいい。 要は固定されればいいんだから。 |
3.パーツを磨こう | 外したパーツは、まず、ステッカーやエンブレムなど、不必要なものは外そう。もちろんタンクはガソリンは捨てて、コックを取り、穴はマスキングテープで覆う。 エンブレムや表面に貼ってあるステッカーは両面テープだからいいとして、訳わかんないラインは面倒だ! これは、メーカーが、色を塗った後にステッカーを貼って、その上からクリアーを塗ってるので、剥がしただけだと、えれぇー段差が残っちまう。 この段差が無くなるまで、サンドペーパーで磨かないといけないんだが、途中で面倒になって「いいや、サーフェイサー塗りゃ隠れるだろ」なんて思うと最悪の事態に陥る。 ここは我慢して、とにかく段差が無くなるまで磨こう!金属が出る必要は無いが、クリアーを通り越して塗装面を磨く事になっても大丈夫。 最初400番くらいで磨いて、後で600番か800番で仕上げる。800番はちょっと細かいかもね? 面はある程度荒れていた方がいい。塗装の付きが良くなるからね。 磨くときはサンドペーパーに水を付けながら磨くこと。目詰まりするとへんな傷が付く。 バケツに水を入れて準備しよう。このとき、削りカスの混じった水が気になる人は、スポンジに水を含ませて拭こう! |
4.塗る前準備 | さあ、これで塗装する面はきれいになったハズだ。ここで一度、洗剤とスポンジで軽く洗おう。洗剤分が残らないように水で流し、しっかり乾燥させよう。ここで、素手でベタベタ触らない事。手の油分は塗装の付きを阻害するぞ! で、乾燥させたら台に乗せよう。なんだそれは?って! タンクやフェンダーは、下の部分は塗らなくてもいい構造になっているので、段ボールで巧い具合に台を作って、その上にタンクやフェンダーを乗せておこう。落ちないようにね。 台にセットしたら、シリコンオフを吹きかけ、ウエスまたはキッチンペーパーでふき取る。ティッシュやトイレットペーパーは繊維が分離しやすいので不向き。 シリコンオフってのは、油脂分やシリコンを除去するもので、これを怠ると塗装の乗らない部分が発生する場合がある。 このときも素手なんかで触らないこと。 |
5.サーフェイサー | さあ、防塵マスクを装備して塗装だ。まず、サーフェイサーを塗る。おっとっと、塗装に適した温度や湿度ってのがあって、塗料の説明にも書いてあるが、まあだいたい15〜25度くらいかな?氷点下や炎天下なんて、論外ね。 塗り方は塗料の説明書に書いてあるのでそれを参考に。まあ、均一に、垂れないよう、なおかつ離しすぎないように。近すぎると垂れやすいし、離れすぎると塗料がボコボコ(ミカン肌という)になる。 ある程度塗っては乾かし、また塗っては乾かし、そんな繰り返しをする。このときにタバコと缶コーヒーが必要になる。 でも、塗装している室内でタバコ吸うなよ。ライターで爆発しても知らんぞ! ここで、どうしてもミカン肌になっちゃう〜!と言う方、サーフェイサーをある程度塗ったら1日乾かし、その後サンドペーパーで磨いて面取りをしよう! きれいに面取り出来たら4の行程からもう一度ね。 最後に1000番で軽く面取りしてもいい。 |
6.カラー | 色です。ここでは基本的にサーフェイサーを塗り終わった後の面が、きれいに均一になっている事が条件。もしミカン肌なら、色を塗ってもミカン肌だぞ。 不幸にも色を塗ったらミカン肌になってしまった方、乾かして、磨きましょう! 自分の場合はここではじめて「これはミカン肌だ」と思い、磨きを入れました。ハイ。 色は意外と少なめでもいいような気がした。下処理をちゃんとしていればね。 ここでも塗っては乾かし、塗っては乾かすの繰り返しね。 最終乾燥は最低でも1日は必要。3日欲しいね。 |
7.クリアー | さあ、クリアーです。 クリアーを塗る前、つまり色のみの場合は、なーんか地味だなーなんて思うハズです。そうです、クリアーは大切なのです。 耐ガソリンペイントは2液タイプなので、説明書を良く理解して、取り扱いを間違えない事! カラーを塗った後がミカン肌でない状態であれば、あとは結構簡単。ひたすらクリアーを塗る。クリアーは多少垂れても結局は透明になるので意外と楽。カラーよりも近めでたっぷり塗ろう。 でも、ある程度塗ったら乾かして、で、また塗って乾かしての繰り返しでね。 自分の経験から、クリアーは多めに塗ったほうが、質感が出る。6缶使ってもいいね。 |
8.最終仕上げ | 順調にいけば、きれいな塗装面なハズだ。 乾燥は最低でも2日、まあ4日は欲しいな。 それで満足したなら、あとは取り付けるだけ。 満足いかないような肌なら、サンドペーパーで面取りして(カラーまで削らないように)、コンパウンドで磨こう! 面取りしてもダメそうなら、面取りしてからクリアーを重ねよう。面取りしたら当然表面は曇ってしまうが、そのままクリアーを塗ってもちゃんと透明になるので安心していい。まあ、安全をみて、1000番くらいで磨くことをすすめるが。 最終的には液体コンパウンドで磨くと鏡面だね。 |
9.おまけ | まあ、経験を積むために1回失敗する事を薦める(笑!) 塗装中に付いたウエスの繊維などは、焦ることはない。そんなに目立たないし、立っている繊維なら、乾いてから手で取れる。 まあ、ハエとか蚊が付くと腹立つけどね。 あとは、完成後、2日目でツーリングにいった自分は、帰ってきてからタンクバッグの跡がクリアー面に刻み込まれていたのを見て愕然とした。耐ガソリンペイントは柔らかいので、塗装後半年経っても安心できない。塗装1年後に日本一週したときも、Rフェンダーに荷物の跡が残ってしまった。 まあ、健闘を祈る。。。 |