ユーザー車検 |
体験記 |
2002/4、ユーザー車検に行って来た。 実ははじめてである。そりゃそうだ。普通のサラリーマンは平日に自分で陸運局へ出向くなんて、休み取らないとだめだし、メンドーだ! まあ、今回はたまたま仕事が休み(ショクガネーゼ)っつーことで、金も無いし、自分で行った方がなにかと勉強になる。 あらかじめネットで調べていたので、心の準備は出来ている。1週間前にはある程度の点検もしてあるので車両は万全だ。 しかし、キャンツーから月曜日の朝に帰ってきたので、予約はしていなかった。 14:00、天気がイイので自作ウィンドシールドを外し、ノーマル外見へ変更した。ついでに陸運局へ下見にでも行こうと思い、横浜市都筑区池辺町の神奈川陸運支局へ行って来た。 まず、必要書類を揃える。 2号棟の7番カウンターで問い合わせてみた。 「スイマセン、2輪のユーザー車検をしたいんですが・・・」 「予約はしてますか?」 「イヤ、してないですが、今からとか出来ません??」 「うーん、本当は予約なしじゃダメなんだけど、次の時には絶対予約するってなら、まあ、今回はイイよ」 っつーことで、今日やってしまう事にした。(ちゃんと予約しようね) まず、自動車検査票と自動車重量税納付書を受け取る。ここで必要事項を記入し、3号棟で継続検査申請書を購入する。 更に検査手数料印紙1400円、重量税印紙5000円を購入、自動車検査表と自動車重量税納付書へそれぞれ張り付ける。 次に4号棟で納税証明書の確認の為、前年度の納税証明書を提出する。 「・・・スイマセン、これは、今のナンバーと違いますよね」 ううっ、なに? ちゃんと税金払ってたので安心していたが、盲点があった。 前年4月に税金を払った時は北海道に住んでいたのだ。その後横浜に引っ越してナンバーも変更している。しかし、車検証の記載事項と、納税証明書のナンバーには、全く関連性がないのだ。納税証明書には車体番号などは記載されていないので、ナンバーが変更されてしまうと、それが自分の納税証明書としての役割を果たさなくなってしまうのだ。 「管轄は区の税務となりますので、ここから一番近いのが、緑区役所です。そこで納税証明書をもらって下さい。でも検査ラインの受付は16時までなので、ちょっとキビシイですね」 う〜ん、仕方ない、とりあえず納税証明書をもらってくるか。 バイクで軽く走ったところの市役所ですぐに納税証明書は交付された。しかし既に16時過ぎ、今日はあきらめて明日にしよう。 帰ってから明日の検査の為に電話で予約をした。これで普通に検査が受けられる。 で、翌日、さっそく2号棟7番カウンターにて受付をする。今回は予約番号を言って正式に受付だ。 「昨日記入したものでも今日使えますか?」 「ええ、大丈夫ですよ」 で、昨日記入して印紙を貼り付けてある書類を提出する。 「点検はしましたか?」 「はい」 で、あらかじめチェックしていた定期点検整備記録簿を見せる。 これはバイクを買ったときについてくるメンテナンスノートだ。これの12ヶ月定期点検とと同じ箇所をちゃんとチェックする。 自分の場合はある程度整備できるのでいいが、出来ない人は店で点検整備しようね。車検ってのはトラブルの事前防止って意味もあるから、整備不良はダメだよ。 「自賠責はありますか?」 「あっ、まだ取ってないです」 「じゃあ、自賠責を取ってから検査ラインに向かって下さい」 陸運局の入り口側の代書屋で自賠責を取ることが出来る。で、局内の保健関係の事務所?へ入った。 「バイクの自賠責お願いします」 車検証と自賠責証を出し、18600円を払う。 「あー、また変になっちゃった。ちょっと待って下さい、印字がちゃんとされないので・・・」 なにやらプリンターのトラブルが続いてるらしい。2枚目もダメだ。 「あ、ちょっと見てみましょうか?自分元紙屋なんで、プリンターとか詳しいですよ」 で、急遽サービスエンジニアに。フィーダーのアウト側のセットがおかしかったので直した。 「これで大丈夫です」 「すいません、助かりました。今日1日仕事にならないかと思ってました。有り難う御座います」 で、やっと検査ラインへの準備が整った。とりあえず缶コーヒーとタバコで一服して、いざ出陣。 2輪検査ラインの前には3台並んでいた。その後ろへついて停車する。 検査官が近寄ってきて手を出している。 「あ、スイマセン、はじめてなんで。どの書類ですか?」 「全部」 で、全部の書類を提出。 「じゃあ、ライト点けて」 「切り替えて(ハイビームね)」 「はい右、はい左」 更に後ろに回って 「はい右、はい左、前、後(ブレーキね)」 で、チェックされて書類返却となる。 待ち時間中に前の人の検査を考察する。なるほど、ネットで見た通りだな。 ライン入り口にも簡単なライン入場の仕方が書いてあるのでそれも熟読する。 で、自分の番。 ゆっくりと進み、まずスピード検査。前輪をテスターに載せ、ギアをニュートラにし、ブレーキを離し、フートスイッチ(足場にある)を踏む。 電光掲示板には「40km/hで離す」と表示されている。 テスター上のドラムが回り、前輪が回転する。 ・・・ん? スピードメーターがビクともしない。 ・・・しまったっ!DS11は前輪からスピードを取っていないんだ!ドライブの回転数をピックアップしてスピードを表示するんだった!! ヤバイっ!!ちくしょー、こうなったらオレのスピード感覚と前輪の回転する音で判断するしかない!! そう判断し、ここぞと思うところでスイッチから足を離した。 ・・・・・・・で、車輪が停まってから、電光掲示板にはダメだったときに表示される「もう一度」の文字が・・・・、出ていない!! OKだ! スゲェー、オレって何者?? で、そのまま前輪ブレーキのテスト。 電光掲示板の指示に従ってブレーキをかける。 で、また指示に従い、後輪をテスターに載せ、後輪のブレーキテスト。 で、これも終わって、光軸テスト。 停止線まで進み、スイッチを踏むと横から光軸検査の自動機械が出てくる。 これもOK! スゲェー、昨日ヘッドライトそのものを手で下気味に調整しただけなのに。 それが終わると、また指示に従い進み、印字の機械へ自動車検査票を挿入、B(ブレーキ)、H(ヘッドライト)、S(スピード)の3つの印が押されて戻ってくる。 で、その先にある排気ガス検査はぶっちぎった。受けなくてもイイんだろ?バイクは。 で、そのままラインを出て、2号棟の6番カウンターで書類を提出する。 しかし、ここで過ちを犯していた。 「自賠責はありますか?」 「ええ、有りますが」 「では検査ラインの後ろでチェックを受けてきて下さい」 そう、検査ラインの最終で、検査官によるチェックがあったのだ。オレはそれもぶっちぎってしまったのだ。 さっそく検査ラインの最終へ戻り、検査官へ書類を提出する。ここで印鑑をもらい、晴れて検査ライン合格となる。 ついでに他の人の検査ラインの状況を見学すると、排気ガスチェックを受ける人、ぶっちぎる人など、色々いる。どっちが本当なのか、場合によっては排気ガス検査が必要なのか、まあ、受かってしまったので、今度調べよう。 で、再度2号棟6番カウンターへ。で、新しい車検証とシールをもらって全行程終了。 |
感想 |
まあ、簡単だ。 で、はじめて受ける人へ。 1、ネットなどで概要を調べよう。 2、メンテナンスノートに従ってちゃんと点検整備を済ませよう。 3、必要であれば、現場の下見をしておこう。 4、現場での再検査などにそなえて、午前から受けよう。 5、陸運局の記入所などに記入例や検査要領などが書かれているので、それをしっかり理解しよう。 6、分からない事は優しそうな検査官や、優しそうなディーラーの人に聞こう。 7、頑張ろう! ちなみに自作ウィンドシールドは外さなくても通った感じがする。外観チェックは無いよ。 まあ、ある場合も考えられるので、一応ノーマル状態を勧めるが。 |
必要書類など |
1、自動車検査証 車検証だ。 2、自動車納税証明証 なくした場合は役所で再交付してもらおう。 3、自賠責保険証明書 車検の有効期限をカバーするだけの期間のモノが必要。 4、継続検査申請票(OCRシート) 陸運局で購入し、鉛筆で記入。 5、自動車検査票 陸運局にて無料配布、記入例に従い記入。 6、自動車重量税納付書 陸運局にて無料配布、記入例に従い記入。 7、点検整備記録簿 メンテナンスノートだ。整備工場で点検整備してもらうか、それとも自分で点検整備するか、とにかく、点検整備をした事実を証明する書類。 8、収入印紙 陸運局にて購入。自動車検査票と自動車重量税納付書の所定の場所へそれぞれ貼り付ける。 9、印鑑 捺印する箇所に捺印する。 10、金 自賠責保険、収入印紙などの購入費。 こんなもんかな? |